【その1】心が楽になる、マインドフルネスって何ですか?

ーマインドフルネスってなんですか?-

ここ最近耳にすることが多くなってきた《マインドフルネス》という言葉。
書店でもそのようなタイトルの多くの本が並んでいますね。

グーグルでは『サーチ・インサイド・ユアセルフ』という独自のプログラムを開発。研修などで取り入れられると、瞬く間に人気講座にまで成長しています。ストレスをリリースして、幸福感がアップ。仕事もプライベートも楽しみながら優れた成果をあげる。その秘訣はIQならぬEQを鍛えて伸ばしていく事だと説明しています。そしてそのEQ(自分と他人の気持ちや情動をモニターして、自分の思考や行動を導く能力)を鍛えるにはマインドフルネスが大いに重要だと言います。今ではグーグルだけではなく、フェイスブック、アップルやインテルなどの欧米企業でもビジネスの効率アップに繋がるとされ、取り入れられています。最近はマインドフルネスと脳との様々な関係が科学的にも分かり始めています。

ーひとことで言えば、心と身体が健やかになるー

まず知りたいのはどんな効果があるのかな。という事ですよね。色々ありますよ。ここではざっくりと箇条書きでご紹介してみます。

① 心がいつも平穏になる
② 何事にも動じないしなやかな心
③ (何も起こらなくても)幸福感がある
④ 自分の事が大好きになる
⑤ 他人に優しくなれる
⑥ 自分自身に、人に癒しを与えられる
⑦ 人から愛される
⑧ ストレスや感情を上手にコントロールできる
⑨ 体の調子が良くなる
⑩ 免疫力がアップする
⑪ 集中力がアップする
⑫ インスピレーションが湧いてくる
⑬ 的確に目標を達成できる
⑭ 万物の美しさ、豊かさに気が付く
⑮ いつも満たされた豊かな心

ざっくり書いてこれだけになってしまいました。マインドフルネス、なんて欲張りなんでしょう。一見すると、あれもこれも良い事ばっかり起きる魔法のように感じますが、実はこれらが発生する源はただ一つ。自分の心のおしゃべりを止めること(後で詳しく説明してきますね)。それによって自然と発生し始めるのです。とってもシンプル。(わぉ。)

こう書くと、1つよく起こりうる誤解があるので始めに書いておきますが、箇条書きに紹介したような効果を期待してマインドフルネスは行うものではないということです。 (マインドフルネスを始めるきっかけとしては良いかもしれませんが。)パワーストーンと同じです。効果ばかりを期待しても自分の心自体に働きかけなければ意味がないのですね。だから、fig(フィグ)はパワーストーンとマインドフルネスはセットとして考えています。

コラムを読み進めていっていただければ『なるほど。』と膝をたたくかもしれませんが、マインドフルネスの根底にある目的は【今、ここ にあるものを(経験、感情も含めて)あるがままに受け入れて手放していく】という事です。そうしてこだわりを捨ててゆとりのある心にじんわりと訪れるものが箇条書きにしたような事なのです。ですので、【箇条書きのような効果を期待している自分がいる】という感情自体を受け入れて、手放していくことがとても大切です。始めは??と疑問に思う事もあるかもしれませんが(私も理解するのに時間がかかりました) 何度か読み返したり実際にマインドフルネスを始めていくうちに理解が深まっていくので、大丈夫ですよ!

ーマインドフルネスって瞑想のこと?-

何となくイメージとしては、瞑想をすることを《マインドフルネス》と思っている方が多いのではないでしょうか。スティーブ・ジョブズなども瞑想をして頭をクリアにし、インスピレーションを得ていたと言いますよね。私も初めは瞑想をオシャレにいえばマインドフルネス!くらいに思っていました。

でも実は、瞑想のことでは無くて、心の状態のことなのです。(瞑想も一部ではありますが。)英語のMindfullness(マインドフルネス)を直訳すると「気を配っている状態」です。一言で言えばマインドフルネスというのは「目の前のことに集中する状態」「今起こっているあるがままに意識を向ける」ということになります。

ー目の前の事に集中するって、なんですか?ー

例えば、朝目を覚ました時に外から聞こえる鳥のさえずり、カーテンから溢れ出す太陽の光、コーヒーの香りや味わい。私たちは本当の本当に、そういったものを感じ、味わっているでしょうか?

「もちろん、朝起きればスズメがチュンチュン言ってますよ。そんで、カーテン開ければ眩しいなって思うし、朝はブラックコーヒーで決まりだね!」そう答えるかもしれませんが、多くの場合私たちの心の中は沢山の独り言でザワザワとしています。

今日これからやるべき山積みの課題の段取りを考えながらカーテンを開けて同時に眩しいと感じ、昨日夫に言われた「最近口元が干しブドウみたいにしわくちゃだね」の一言を思い出して気分がムカムカしながらブラックコーヒーを味わっているのです。でも、それでは本当にいま目の前で起こっている事に集中しているとは言えません。私たちにはいつでも「今」しかないのだけれど、今というものを過去や未来を考える時間にしてしまいがちです。そしてなぜか大抵その過去や未来は決して気分の良いものではありません。(10回に1、2回は良い事も考えるでしょうが)

ー誰もが止められない心のおしゃべりー

そう、いつも多かれ少なかれ私たちは不満や心配、怒りを抱えています。その原因となるのは、【心の中で無意識に発生する独り言】。心のおしゃべりと言っても良いでしょう。絶え間のない心のおしゃべりは私たちが物心ついたころからいつもそばにいます。そしてそれを何の疑いもなく、自分の本当の心の声、感情なんだと思っています。実は≪本当の自分≫とは誰かを判断したり、怒りとは無縁の平穏な静けさの中にあるのですが。

誰かと話をしていても、ショッピングをしていても。もはや冷蔵庫のジーーっという音と同じような感じで、その声が絶え間なくしゃべり続けていることにすら気が付いていないこともあります。その場合、目の前の美しいものを見逃している、何となく気分がさえない。何となくイライラする。落ち込んだ気持ち。やる気が起きない。というような形で私たちの心を静かに乗っ取っています。上瞼が重たいような感覚です。何かをしていても別の事を考えている。いわゆる「ちょっと! あんた聞いてんの?」状態、心ここにあらずな状態をマインドワンダリングと言います。

「あの人があんなこと言った。」「せっかく親切にしてあげたっていうのに、全然感謝もしてくれていない。」「自分は何をやってもダメ。昨日も、、、(あーだのこーだの)」

もしくは未来に対する不安や恐れといった種類の物かもしれません。 大抵の場合、心の中を牛耳っている悩みは壊れたレコードのように同じ事を繰り返し繰り返し再生しています。それがあまりにも繰り返されるのでとっても大きな事として感じていることがほとんどです。またこの先起きるという証拠も何一つない出来事、思考が作りだした不安な未来に対して様々な起きうる根拠をほじくりだしてはつなぎ合わせてオリジナルのシナリオを作り、あたかも現実になるような恐れを繰り返し再生していたりします。

心の中のおしゃべりはだいたいこんな感じではないでしょうか。10人10色と言いますが、なぜかこういう事だけは共通して皆どうやら同じようです。まるで呪いでもかけられているかのようです。そして止まらない心のおしゃべりは、メンタル的にもとても負担がかかります。たった今目の前のダイニングテーブルには昨日買ってきたばかりの綺麗なピンクのチューリップが咲き乱れているのに。チューリップを買ったときは優しい気持ちでいられたのに。今はそのチューリップを前にあなただけの不安のストーリーが頭の中で再生されているのなら、、一緒にマインドフルネスを始めましょう。

ーでも、楽しい心のおしゃべりもあるのですが。-

一見するとポジティブで害のない心のおしゃべりもあります。でも甘く見てはいけません。いつだってポジティブとネガティブはコインの裏表のようなものです。はじめはポジティブなおしゃべりが次第に他のおしゃべりにすり替わり、気が付いたらネガティブなおしゃべりにすり替わっている事もあります。

例えば、【日曜日に子供と行ったディズニーランドの思い出に浸っている】あぁ、楽しかったな。子供もプーさんも可愛かったな。そしてやっぱりキャラメルポップコーンは美味しかったなぁ。。。でも、次に行くときにはもっと子供が大きくなっているのか。どんな風に成長するのかな。。もう一緒に行きたくないとか○○ちゃんと行きたいから。とか言われるのだろうか。。○○ちゃんといえば、△△ちゃんと最近遊んでないみたいだけど何かあったのかも。ケンカしたのかな。心配だわ。そうそう、明日テストって言ってたけどちゃんと勉強してるんでしょうねぇ?? あ、雨降ってきた。洗濯物入れなきゃ! といった感じです。

心のおしゃべりを放っておく。知らん顔をして気が付かないそぶりで生活しているとストレスから解放されることがありません。そしてそのストレスは老化、万病の元になります。いくら食べ物に気を使い運動をしたり、オーガニックの物を使っていても、ストレスを解放出来なければ結局は意味がないのですね。それに、本当に口元のしわしわ干しブドウ化が悪化する可能性もあります。(ぎゃっ。)

ーどうしたら心のおしゃべりは止められるの?-

たった今目に映るピンク色のチューリップ、太陽の光や風にサラサラと揺れる木々。静かに輝く天然石。一杯のコーヒーの湯気、香り。座っている椅子。それらに意識を向けていく事で心のおしゃべりが静まっていきます。慣れないうちはとにかく一つの事に意識を集中していきます。一番簡単な方法は呼吸に意識を向ける事。深呼吸をしながらその呼吸に意識を集中してみてください。何か一つに意識を集中し始めると心のおしゃべり、不安やイライラが小さくなっていくのが分かります。「今に意識を集中させる」ことによって脳の疲労感は減少し、集中力や創造力、幸福感などが高まることが最近科学的な研究でも分かるようになってきたようです。そう、そしてこれが「マインドフルネス」なのです。

また、とても大切な事があります。これは毎日それも出来れば比較的日常が穏やかである時から始めて、続けていってほしいと思っています! いざ何か予期せぬことが起こったり、体調が悪くなった時に急にマインドフルネスを取り入れようとしても、弱ったメンタルにはハードルが高く感じるからです。毎日続けているからこそ、何かの際には大きな力を発揮するのです。

植物や、パワーストーンなど自然が作りだした美しい物に目を向けてゆっくりと一呼吸するだけでも心はマインドフルネスへと導かれていきます。

ー心のおしゃべりが静まると沢山の良いことが待っています。-

マインドフルネスが私たちにくれる良い事は色々あります。余計なことに頭を使わない分、心にゆとりが生まれます。そして一つのスペースが出来るのです。そこへ新しいアイディアや問題解決のヒントが湧いてきます。いわゆる「インスピレーションが降ってきた☆」というやつですね。

そして、インスピレーションをもとにして行う行動や発言は、普段では考えられないような誰にも真似できない斬新なものであったり、難しいと言われることだったりする事もあります。インスピレーションから湧き出る行動や発言には何事も、誰も傷つけない深い愛情が含まれています。まさに不思議な力が導いてくれているかのような感覚を感じるかもしれません。とにかく、必要な人、環境、タイミングが揃いトントン拍子に進むのです。

それに、楽しい時は心から楽しさを味わうことが出来ます。子供とのディズニーランドや旅行、レストランでの食事。一つ一つ今目の前に差し出されている楽しみを丁寧に楽しむこと、美味しいものを丁寧に味わう事で今までにない幸福感を感じられるはずです。

それから、もう一つ素敵な事があります。それはマインドフルネスを続けていく事によって自分に対して、人に対して、とても優しくなれるという事です。自分、あの人、この子、と別々のものだと思っていたのが、全ては自分と繋がっている。と感じられるようになっていきます。

また、先に挙げた諸々の効果が表れ始めます。明らかに柔和になり、上手にストレスをリリースできるようになっていきます。今までよりも体の調子が悪い。という頻度が少なくなり、目の前のグラスや木々、万物の美しさに目が行くようになっていきます。いい意味で欲深さがなくなり、心が軽くなっていきます。

でも、やっぱり心のおしゃべりが止められない~! そんな時はどうすれば良いのでしょうか。


【その2】心が楽になるマインドフルネス でご紹介していきます。

 

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