【子育てで余裕がない】マインドフルネスな育児




ー育児、目の回りそうな毎日でマインドフルネスなんて無理ー
”育児で慌ただしく毎日が過ぎて、自分をゆっくり見つめてる時間なんてない。”
”自分の時間がいくらでも持てるなら、マインドフルネスだの瞑想だの言えるけど、そんな時間は無いのです。マインドフルネスに食事をするって? そんなもたもた食べてられる余裕がある位なら育児で悩まなわい。”
“子供とお風呂に入り始めてからここ数年、ベビー用のポンプから出てくる全身シャンプーで全身洗っとるわい。”



ー育児中もマインドフルネスって出来るの?-
今を丁寧に味わうマインドフルネス。それは、静かで誰にも邪魔されず、ゆったりと行うもののように思えます。私も実はそう思っていた時期がありました。けれど、私は仕事をしながら育児もしている立場です。どうにもこうにも、一人の時間を作ること自体が難しい。。そういうお母さんはもちろん私だけではありませんね。今日はそんな私と同じような悩みを持たれている方が、今このコラムを読んでくださっているのなら、ぜひ1度ここでご紹介するエクササイズを試してみていただきたいと思っています。具体的な事例と共にエクササイズは進んでいきます。まずはご一読ください。







我が家の2018年のお話です。
4歳になったお嬢は、だいぶ言葉も達者になりキャラクターも定まってきました。
あれは得意、これは苦手。このパターンが発生するとブンむくれるなど。いきなりお風呂上りにスッポンポンでブレイクダンスを踊りだすファンキーさをもつ反面、靴下を履くのが保育園で遅いのが気がかりという繊細さも持ち合わせたお嬢。
日々ちょいちょい気分の浮き沈みで小さな出来事がドラマティックに展開していきます。今はまだ色々な良し悪しを教えていかなければならない大切な時期なので、私なりに言葉を選びつつもダメなものはダメなんだよと教えていますが、ちょっとお姉さんの気持ちが芽生えてきたこの頃はプライドも出てきて、結構すぐブンむくれます。本人も感情をどうしていいのか分からないんですね。(マインドフルネスを教えたい。。今はまだ分からないかもしれませんが。)
そうなるとだいたいソファーにどっさりとうつ伏せで転がりこみ、後頭部から暗ーい雰囲気を出してきて何を話しかけても、もう無視、無言。。たまにちょっと小声で(…キライ…。)とかアピールしてみたり。







一時はその展開が嫌で、何となく注意をしないようにしたりしてみましたが、それはそれでこちらのモヤモヤが止まらない。それに、そのまま育ってもらっちゃ困ります。

今度は「注意しただけで、怒ってないんだからいつまでもいじけてないでキビキビ動く!」と貫禄かあちゃん風でビーズクッションから引きはがそうとやってみても『ギャーっ!』と激しく抵抗するばかり。

あぁ、あの手もこの手もダメ。一体どこに解決策があるのか。

そう、一瞬忘れていました。「今ここ」の教え、マインドフルネスを。抵抗は抵抗を呼ぶ。という引き寄せの法則を。いざ何か事がおこると、あっという間に感情にどっぷり浸かって周りが見えなくなってしまうものです。そう、本当にあっという間に。目先の問題をいかに早く解決するかという事ばかりに頭がいってしまうのですね。

今では、自分の感情を客観的に見て受け流すこともある程度たやすくなっているので、すぐにこういった事に気が付きますが、昔は本当に感情にどっぷりと浸かって、小さな事から心配事や悩みを作りだし、それはもう日々ストレスフルなものでした。作り出すというか、もう湧いてくる。止まらない。そんな自分がほとほと嫌になり、始めたマインドフルネス。

《 今起きている出来事のありのままを認めて受け入れる。》
《 それに伴う感情ををそのまま放っておく 》

イメージは感情を放牧する。出来事を流しっぱなしにするという感じでしょうか。その出来事によって湧き出てくる悲しいとか辛いとか、イライラするといった感情をどうにかしよう、かき消そうとすればするほど余計に考えてしまうものですよね。まさに抵抗は抵抗を呼ぶです。

ありのままを認めて受け入れると聞くと、そのままを許すとか降参するって事ですか、諦めるってことですか?とイライラ歯を剥きたくなるかもしれませんが、そういう事ではなく、もう起きたことは起きたこと。という事実を少し距離をとって観察するという感じです。

我が家の例えで言うなら、お嬢がソファーにうつ伏せで暗ーいオーラを垂れ流してる。それは確かに事実起きてることだな。と観察しているという事ですね。そしてそれを見て、私も暗ーいモヤモヤした感覚があるなと同時に気がついているという感じです。







そんな観察を終えたら、ここで一呼吸。出来ればお茶の一杯でも飲めるなら飲みたいところ。出来事と感情を受け入れて、しょうがない。やりようがない。と感情や出来事を観察して少し距離を取ることが今出来る最大の方法。「しょうがない」「放っておく」「あきらめる」という言葉にはネガティブな印象があるかもしれませんが、実はとってもマインドフルネスな考え方なのです。

そうして、イライラ、モヤモヤ、怒り、やるせなさの感情に反応せず距離を取ったら、少しの間ゆっくり呼吸を味わいましょう。鼻を通る空気の温度や流れを味わう感じです。だいたいの場合、ネガティブになっている時には呼吸は浅く、胸でしていることが多いので、意識的にゆっくり深く、出来ればお腹で呼吸をする感覚で味わってみてください。

もしその時、子供が安全な場所にいて距離を取れるのであれば、子供をそのままに、あなたにとって心地のいい事を1つ自分にプレゼントしてください。例えばゆっくりと好きな飲み物を味わう、好きな音楽を一曲味わう、本を数ページ味わう、ストレッチを味わう、お気に入りのハンドソープでゆっくり手を洗う、ハンドクリームを丁寧に塗るなどです。もしくは、家事中であれば、その行いをゆっくり丁寧に味わいましょう。

ここで味わうという言葉を使いました。ここが大切なポイントです。味わうとはどういうことか、それは意識をそこに注ぎ込むということです。音楽を聴くならその音楽に全意識を向けるのです。音楽を聴きながら先ほどのモヤモヤした出来事に意識を向けているのは味わうとは違います。意識がそれたら音楽に戻す、また意識がそれたら音楽に戻す、そしてその音楽の心地良さを身体中で味わってみてください。




(ユーカリやローズマリーなどスカッとする香りをスーハ―するのも良いですね。私はSHIGETAのリバー・オブ・ライフというオイルの香りで白目をむくほどに気分爽快になります。)



そうしてありのまま放っていて、心地の良い何かに意識を向けると、ネガティブだったエネルギーが心地の良いエネルギーへと自然に整います。そしてその先には、不思議と必ず良い解決策が見えてきたり、自然と流れが変わって解決したりするのです。場合によってはじっと何もしないことが唯一の解決策の場合もあれば、急に【こう行動したら良いのかも!こう言ってあげたら良いのかも!】とインスピレーションが降ってくることもあります。

自分の感情が変わると、発するエネルギーが変わって、その場の雰囲気や子供の反応、周りの人々の感情までが変わっていくから不思議です。全ては繋がっている! そんな感覚になります。そして、実際に繋がっているのです。




★そうそう、『ティンカーベルのようなキラキラした光を嫌なものに振りかけまくるイメージ』も取り入れています。結構すっきりします。かなりおすすめです。これをエクササイズにも取り入れていきます。






以下がエクササイズです。

① 何か注意しなければいけない時には、その理由も伝えて教える。(これはその他直面した問題を当てはめていただいて構いません)
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② それによってブンむくれたり泣き出した時には、そのまま優しくそっと放っておく。自分の感情も放っておく。★のキラキラした光が自分の感情と、子供に溢れるほどに降り注がれているのをイメージします。この光は全てを浄化してくれると意図します。
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③ ゆっくりと深呼吸をします。この時思考ではなく、呼吸に全意識を向けましょう。鼻を通る空気の温度や流れを味わう感じです。だいたいの場合、ネガティブになっている時には呼吸は浅く、胸でしていることが多いので、意識的にゆっくり深く、出来ればお腹で呼吸をする感覚で味わってみてください。2,3回の呼吸でも構いません。
↓
④ そのまま今度は家事など他に”今”している事に全意識を向けていきます。今していることを丁寧にゆっくりと味わうイメージです。例えば、ねぎを丁寧に洗って、トントンとゆっくり丁寧に刻むことを味わいましょう。その時の水が流れる音、ひんやりとする水の感触、トントンという心地の良い音、香り、そこには平穏な時間、心地の良いゆったりとしたエネルギーが流れています。できる人は、今自分を心地良くさせてくれる好きなことを1つゆっくり味わいましょう。自分に心地よい時間をプレゼントするイメージです。
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⑤ またまた感情が湧き出て意識がそれても大丈夫。④へ優しく意識を戻していきます。(繰り返すほどにマインドフルネスの力が付いてきます。焦らず楽しんでコツコツ積み重ねていきましょう。)
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⑥ もしも、子供が何かを訴えてきていれば、その子供の声をしっかりと優しく聞き入れていきます。この時にも★が自分と子供に降り注いで癒していくところをイメージしてみましょう。そこで何か(こうした方がいいかな。こう言ってあげた方がいいかな。)という気持ちが湧いてきたらその対応を丁寧にしてみます。もしも何も湧かないようであればそのまま優しくそっとしておきます。それでも、ブンむくれてしまったら、また①から繰り返してやるべき家事や仕事を一つずつ丁寧にしながら過ごしていきます。

◆子供にも「ずっと怒っているのと、心地よく過ごすのならどちらが好き?」と聞いてあげるのも良いかもしれません。そして自分が率先して心地良さを選んでいくように日々を過ごしていきます。◆






どのシチュエーションも、作業も、マインドフルネスのツールとして取り入れていくのです。意識を”今している物事”に注ぐのです。そして意識がそれたらまた戻す。という具合です。とてもシンプルです。★のイメージもプラスすると心に安心感が生まれるので、私はとても気に入っています。人によるとは思いますが、もし気に入れば取り入れられてみて下さい。これは何にでも有用です。

上でご紹介したエクササイズを行うと、私の中の感情は心地よく穏やかになります。そして何故かお嬢も何もなかったかのように勝手に立ち直っているパターンが非常に多いです。不思議に感じるかもしれませんが、全ては繋がっているのです。自分のエネルギーが変わるとそれを取り巻くエネルギーも完全に連動するのです。いわゆる類は友を呼ぶ、もしくは引き寄せの法則とも言えます。



もちろんその時々のパターンによって展開は様々ですので一概には言えませんが、私は何かあるとこのエクササイズを取り入れて過ごしています。以前より育児自体がとても楽しく感じています。子供ともとても深い関わり合いが出来ているようです。
そして、私たちが心地良さを大切に生き始めると、子供も自然と自分から心地良さを大切にし始めます。自分にとって心地の良いもので自分を満たすと自分のコップがいっぱいになり、自然とコップから溢れ出します。その溢れ出した心地良さは家族や周りの人々にも伝わります。





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