【心の不調に優しく寄り添う】マインドフルネスな暮らし




ー実は意外と気づいていない【自分】のこと-
毎日誰よりも一緒にいる自分。その自分についてどこまで知っていますか。
『もちろん、1から100まで何が好きで何が嫌いか、どんな性格か知っているよ。』と思うかもしれません。でも、例えば何か環境の変化があった時、誰かに何か言われた時、予期せぬことが起こった時、(自分にこんな一面があったなんて、、、)と驚くことはありませんか。

そんな時は、心も不安定ですから決まって自己嫌悪になったり、自信を無くしたり、道を見失ったり、そして挙句の果てには体調を崩してしまうことも。仕事で昇格して立場が変わった時、チームのメンバーがガラリと入れ替わった時、海外に引っ越して文化の違いに戸惑う、結婚や出産育児、色々あると思います。







『自分の事は自分が一番わかっている。』
『今私が頑張らないとどうにもならない。』
自覚しているしていないに関わらず、心も体ももうギリギリ。疲労困憊しているというパターンはとても多いような気がします。

だからこそ、比較的穏やかな時は良いけれど、何か少しあると簡単に不安やストレスを抱え込み、自分を、生きるすべを、見失ってしまうのですね。優しくて真面目なのですね。いつも一人で頑張り過ぎていませんか。

脳の疲れは、心の病の原因となります。自覚症状のないまま心の病にかかってしまっていることも現代人には多いそうです。例えば、うつ病、不安障害、失感情症などです。病院やカウンセリングに行って分かることもあるかと思いますが、実は本人すら気がつかず隠れ○○ということもあります。

マインドフルネスでは、こういった様々な心身の問題にも優しく寄り添っていくことで少しづつ負担となっている問題、ストレスをリリースしていきます。実際、【マインドフルネスストレス低減法】というものが肉体の傷みの緩和、うつ病の治療などに取り入れられています。







ーまずは自分の思考、感情に気づこう-
ここで一つ大切なことがあります。それは、今自分の心の中で何が起こっているかに目を向けるということです。

少しの間ハートに意識を集中して、深く深呼吸を2、3回。そしてじっと心の中で何が起こっているか覗いてみてください。もしかしたらしばらく何も感じないかもしれません。もしかしたら目をそらしたい出来事や感情が湧き出てきて苦しくて辛くなるかもしれません。(こんなことしてる時間はない。) (何にも起こってないよ。) (だいたいどんな調子かなんて分かってる) (見たくない。。知りたくない。。) というような様々な思考、その下で感じている感情を自由に感じ取ってみましょう。モヤモヤがひどく、辛いと感じる場合には無理のない範囲で構いません。

1日の中で出来るだけこまめに今感じている思考、その中にある感情を気にかけてみてください。初めは日常に飲み込まれて鈍感かもしれませんが、次第に自分の中で今、どんな思考をしているのか、どこに意識が向いているのか、何を頻繁に気にかけているのか、どんな口癖が自分にはあるのか、誰にどんな口ぶりで話をするのか、そしてその下ではどんな感情が流れているのかに敏感に気がつくようになっていきます。そしてこれが、心地の良い人生へ進むのにとても大切な一歩となります。気がついたことは気づきノートを作って書いておくのも頭がクリアになっておすすめです。








ー気づくだけで変わっていく-
なんで思考に気がつくと、心地の良い人生への一歩となるのでしょう。 例えば、「今日はついてないな」という思考に気がつく、感情はそれに合わせてモヤモヤしている、それに合わせて自分や人の嫌なところばかりに目がいってしまう。つい心にもない事をいってしまう。そして、、負のループで自己嫌悪。

この一連の流れに気がつけば、一度立ち止まり「さて、今日はついてないと考えていてもモヤモヤするから、気分を変えよう」という新しい思考へ意識を向けられるようになります。最初のうちは今までにない意識使いに難しさを感じることもあるかと思いますが、ほんのちょびっとずつで大丈夫です。

音楽を聴いてみたり、期間限定のドリンクを買ってみたり、お花を1輪買ってみる、ネイルを綺麗に塗り直すなどなど。その小さなラッキーアクションが意識を心地良さへと連れて行ってくれます。そこでまたうっかり何かが引き金で「ちくしょーめ」と思ったり言ってしまっても大丈夫。もう一度何か小さな心地良さへ意識を向けてみましょう。

小さなラッキーアクションは、人によって異なります。また状況によっても変わってくるでしょう。どんなものが自分を無理なくリラックスさせてくれたり、安心感を与えてくれたり、心地よく感じさせてくれるかをノートに書き出してみるのもおすすめです。そうしてその中から1つ選んで取り入れてみる。その時実際にホッとするのか何だかしっくりこないのか、そこは自分に嘘をつかずに感じ取っていきましょう。そしてノートを更新していって、あなただけの心地良さに出会っていきましょう。






( ↑ 私の心地良さリストの一部です。癒しでしかないぬいぐるみ達、一瞬で切り替えさせてくれる香りは香水だけでなくスキンケアでも取り入れるのが好きです。)


例えば私の場合は、丸くて太ったキャラクターやぬいぐるみは見ているだけで無条件に心が緩みます。あとは、ヘッドフォンで大きめに音楽を聴く、良い香りに囲まれる、ゆっくりご飯を食べたり、お風呂に入ったり、友達と会ってどうでもいいマヌケな話をしたり。



ー心地良さを大切にする理由ー
どうして心地良さにフォーカスをすることが大切なのでしょうか。
それは、今感じていることがこの先の現実を作っていくからです。類は友を呼ぶ、引き寄せの法則とも言えます。

心地良いという感覚はとても万能な感覚です。例えばあなたの願いが何であれ、その願いはなぜ叶えたいのでしょう。実は、どんな願いであっても最終的に感じたい感覚は安心、達成感、満たされた気持ち、愛、喜びといった心地の良い感覚なのです。だから、今ここで心地良さを大切にしていくことは最終的には願いを叶える栄養とも言えます。

このことを理解して心地良さにコミットするのと、何となく日によって心地良さを感じてみたり不安を感じてみたりと流されるままに過ごすのでは全く変わっていきます。今していることをただシンプルに味わいましょう。意識が不安やネガティブに戻っても大丈夫。皆誰もがそこから始まります。ずれたら戻す、ずれたら戻す。1mm、1mm。一歩、一歩。

時にはただボヘーーーーーーーーっとするだけ。
時にはお昼寝。しかも何度でもOK。

今はそれが心地良さなのであれば、それが今の大正解、花丸です。自己嫌悪にならなくて大丈夫。むしろ大切な大切な充電期間なのです。充電して心地良さにチューニング中です。心地の良い未来を創造している最中なのです。

元の気(元気)が戻るまでしっかりと自分を休ませてあげることが大切です。元気とは元の気と書きますね。私達のデフォルトはそもそもが元気なのです。リラックスして心が心地良い時、ボヘっとして何も考えていない穏やかな時、”はぁ〜”と安心している時、それが元気です。元気はつらつ!!!と言うのとは少しニュアンスが違います。

ですから、ボヘーーーっとしたりお昼寝は心地良くしてくれて、元気を取り戻すのにすごく良いツールになります。心が整い、体も整う。体調も自然と整います。でも心地の良さは、行動や物質的な物だけではありません。実は一番大切な心地良さとは、思考だったりします。今どんな思考をしているかに気がつきましょうと言いましたね、その思考はあなたを心地良くさせてくれますか?

もしも心地良くない思考であれば、その思考をどのように変えていけば良いでしょう。どのような思考になったら元気を取り戻せるでしょうか。ここではポジティブ思考になりましょうという話は出ません。私たちは心地の悪い思考(ネガティブ)から心地の良い思考(ポジティブ)には、距離が遠すぎて感情が追いつかず、逆にさらに気分が沈むことになりがちだからです。

では、どうしたら心地の良い思考へ自然と持っていけるのか。それには、2つの方法があります。
1つ目は、心地良さを味わう
2つ目は、ほんの少しづつ今の思考より和らぐ思考へ微調整していく





1つ目の、心地良さを味わうは上記で書いてきたように自分にとって心安らぐ事を大切に味わうと言う事です。モヤモヤする思考や感情はそのまま放っておいて、意識を今していることに向けて味わうのです。すると勝手に思考や感情は静まっていきます。

パンを食べるならパンを味わう。コーヒーを飲むならコーヒーを徹底的に味わいます。思考が湧いてきてもまたそっと意識をコーヒーの味わいや温度、湯気や香りへと向けていきます。その時の”はぁ〜〜”とか、”ホッ”と言う感覚をとても大切にしてください、ここが1番のポイントです。

漫画を読むなら、どっぷり漫画に浸って楽しむ。お風呂に入るならボディーソープの香りを味わったり、シャワーの温かさをじっくり楽しむ、音を楽しむなどと言うことです。声に出せるのであれば、「おぉ〜、最高。。」とか「これこれ〜!」とか意識的に自分の耳に聴かせてあげるのも効果的です。

するとふっと気がつくかもしれません。あれ?モヤモヤはどこいった?と。
そして日々心地良さを大切に、繰り返していると、ある時自然な形で心地の良い思考が今までより確実に育まれていることに気が付きます。

これが一番無理なく心地の良い(ポジティブ)思考へ変わっていく方法です。心地良さに浸っていると日常のモヤモヤするあれこれに意識を向けることが少なくなり、むしろより心地良さを感じさせてくれるものって何だろうと探すようになります。人生なんとかなりそう。と言う根拠のない希望や自信が湧いてくるようにもなります。それを大切にしていくうちに、1つまた1つと小さい幸せな出来事が現実に現れ始めます。するとまた自信がついて、どんどん心地の良い時間が育っていきます。







2つ目の、ほんの少しづつ今の思考より和らぐ思考へ微調整していくで言えば
例えば「私は本当に何の取り柄もないダメな奴だ」と繰り返し思考しているとします。いつもその思考が活発で何をするにも自信が持てない。気分は最悪。

ここからいきなり「いや、私は最高なんだよ!」という思考に手を伸ばすと感情は(んな訳あるかい!。。。モヤモヤモヤモヤ。。。)となってしまいます。なのでもう少し小さなところから思考を変えていきます。

「私は本当に何の取り柄もないけど、ダメな奴と烙印を押すほどでは実はないかもしれない」

「だって、日常の事ではあるけど、やれてることも少しはあるよ。何よりも今こうして自分の思考を和らげようとしていること自体、すごいことなのかもしれないよ。だって、こんなことに気が付かず感情のまま生きている人も沢山いる。自分もそうだったかもしれないけど、今は少しでも思考を和らげようとしているんだ。それって成長って奴じゃない?」

「まぁ、暖かいコーヒーでも飲もう。。。はぁ、あったかーい。香りも良いな。美味しいな。。。こんな事でホッと出来る自分てさ、もしかしたら凄かったりして。。。だって、忙しく生きている人はこんなに一杯のコーヒーに心からホッとして喜びを感じられていないかもしれないよ。飲みながら次にするべき事を考えてムカムカしているかもしれない。それってもったいないよね、自分は今コーヒーを楽しんでいるよ、きっとコーヒーも本望だよ。」

「他は何かあるかな。この太陽が照らす壁が綺麗だな。。。こんなどうしようもない事にいちいち気がついて綺麗だなとか味わってる人がどれ位いるだろう。もしかしたら自分てちょっとだけ他の人より幸せ者なのかもしれない。」

こんな感じで、日常のよくありがちなシーンを使って思考を和らげていくことも出来ます。最初は練習が必要かもしれません。馬鹿らしいと思うかもしれません。でも、このシンプルで小さな1歩は繰り返しているうちにとても大きな心の変化と育っていきます。

今までの思考や感情に飲み込まれて振り戻しに戻っても大丈夫。一度始めた思考の変更プロセスは身体が覚えていて、また一歩を自然と進めます。振り出しに戻ったら、ただボーーーーーっとする、昼寝をする、おやつを味わう、お風呂に入って湯気をボヘっと見る、癒しグッズに囲まれてみる、するとまた、元の気(元気)に戻ります。元気が取り戻されれば自然とまた心地良さに手を伸ばしたくなります。焦らず、ゆっくり、お気楽、のんき、リラックス。自分に何度もそんなゆるいキーワードをマントラのように唱えてプレゼントしてあげましょう。

焦らなければ、焦らずにすむ未来が必ずやってきます。
ゆっくりいれば、ゆっくりできる未来が用意されます。
類は友を呼ぶのです。






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