ネガティブを溶かす最強の力【今ここ】に繋がろう

ネガティブな感情やストレスは、「ここ」にいるのに「そこ」にいたいと思ったり、「現在」にいながら「未来」や「過去」に意識が向いていることによって、生まれます。

今日が晴れなら良かったのに、問題が早く終息すれば良いのに、あの頃は良かった、これらの思考は誰にでもあるもの。だけど、そこから生み出されるエネルギーは、ストレスや苛立ち、絶望感という名のネガティブエネルギーです。多くの人がこのことに気が付かず生きています。まさか自分のネガティブな態度がネガティブな未来を想像しているだなんて。

私たちはネガティブなエネルギーを自らの思考で作り出し続けながら同時に「幸せになりたい」と願っています。これではネガティブなエネルギーベースに時々ポジティブなエネルギーを生み出しているという状態です。するとどんな未来がやってくるかと言えば、両方がミックスされた何とも言えない体験をすることになります。まさに楽あれば苦ありとか、良いことの後には悪いことがある、といったようなことです。それが人生でしょう。皆んなそうやって生きているよ、当たり前でしょうと思うでしょうか。でも実はそんな風に良いことの後に悪いことなんて体験せずに、ずっと安定した幸福感を感じて生きていくことも可能です。

それにはどうしたら良いのか。そこでマインドフルネスがやはり役に立ちます。まずは今自分が何を思考しているか、それに伴ってどんな感情が湧いているのかあるがまま観察するのです。何であれまずは現状に気が付かなければそもそも変化は起こせないからです。



そして観察してみたときに、ネガティブな思考をしているな、後ろ向きな言葉をよく口癖にしているな、嫌な感情を感じているなと気がついた後、どうするか、その時には2択あります。毎度コラムで書いていることですが、1つ目は今ここを味わうことです。呼吸を味わったり、音楽を聴いたり、美味しいものを味わったりと、5感を使って自分にとって心地の良い気分にさせてくれること、感情を和らげてくれることにフォーカスを少しづつずらしていって感情をチューニングしていくということ。

2つ目はネガティブな感情と思い切って向き合ってみるということです。ここでは2つ目について詳しく書いていきます。これはどんな時に使うかというと、何度も何度も同じ経験や感情を繰り返しているような場合です。これは不快でとても勇気がいって恐ろしい事のように思えることもありますね。それらの”ネガティブ”と呼ばれることにフォーカスをあてることは、もっとネガティブが増えていくような感覚になったりします。

確かに実際問題として意識を向けたものは引き寄せられてきます。でも、意識をただ向けただけでは引き寄せは始まりません。それよりも意識を向けて感情が揺れ動くかどうか、ここが引き寄せのポイントです。ただシンプルに自分の内側で今何が起こっているのか、どんな感情が湧いてきているのか、それを第3者のように淡々と観察するというのは、感情をかき消そうとする抵抗感がありません。抵抗がなければネガティブと言われる思考、事柄には何のパワーも無くなってしまうのです。

私たちが”ネガティブ”を追い払おうとすることで抵抗が生まれてネガティブが生きていられるのです。なぜ追い払おうとしているのにネガティブは払えないのか。それは、追い払うという事自体がネガティブに対する抵抗で、抵抗はネガティブだからです。類は友を呼ぶ。ネガティブはネガティブを呼ぶからです。

生きていれば様々なことが外側の世界では起こると感じていますが、実は私たちが体験することは私たちの意識で出来ています。それが良かれ悪かれ私たちが意識をどう使っているかで体験する出来事が現れます。

例えば夕方になると疲れる。という意識を持っていればそれを体験します。もはや毎日の事だと半ば当然の事と思っていて、そこに意識を使っているとさえ気が付いてないかもしれませんが、疲れるという体験をしている以上、確実に根底には夕方は疲れるという意識を持っているのです。

それにまずは気がつくこと、そしてその後は丁寧にしっかりと認め、受け入れる。状況によってはとても難しかったりしますが、受け入れない限り抵抗感で心は苦しくなるばかりです。受け入れるとは許す気持ちも無いのに、無理やり感情を押し殺して許そうとする、もしくは諦めるのとは違います。ただあるがまま、なるほど私がこういう意識を使っていたから起こった事なのね。と気がついてシンプルに認識するだけです。

そして、それを自分がこの先の未来に体験したくないのであれば、意識的に思考、口癖、行動を好みの物に変えていきます。これには繰返しが必要です。今までの癖を変えていくわけですから、何度も何度も言葉を変え行動を変え、を繰り返します。その新しい自分ならどんな言葉を言うのか、行動するのかを考えてそれを少しづつ取り入れていくのです。

もしも、観察しているつもりがうっかりその感情に飲み込まれてしまって無理。そんな人に試してもらいたいのは、感情から意識を切り離していく方法です。どうやって?それはいたってシンプルです。先ほど紹介した1つ目の方法、今ここに意識を持っていって味わうということです。

今感じる自分の呼吸、洋服の感覚、手に持っているペンの感覚、周りから聞こえてくる雑音、エアコンの音、鳥の声、椅子の座り心地、香り、コーヒーの味わいや温度。。。なんでも構いません。一つに集中するのも良いし、いくつかを同時に感じ取るのでも良いですよ。自分が集中しやすい「今」を味わってみましょう。1秒前でも1秒後でもない、たった今だけに意識を使います。私たちには今しかない。あると思っている過去や未来はここでは何の力も持っていません。

あると信じている1秒前や1秒後はここには無いのです。だからこそ、今を尊ぶ、楽しむのみ。私たちの人生はとてもシンプルで今ここしかいつだってないのです。だから、いつでも人生のやり直しも出来るのです。ピカピカに新しいドアを開け続けていけるのです。

そうして今に意識を集中させていくことでネガティブな思考は静まります。今ここに意識を向けながら別の事に意識を向けることはどうやっても出来ないからです。今ここの意識はとても鋭敏であると同時に考え事をしていない。という無心状態です。瞑想状態とも言えます。これは本当の内なる自分に繋がった状態とも言えます。そしてこれこそが唯一、闇を溶かすパワーを持っています。本当の内なる自分は、私たちの知っている可能性をはるかに超えたことを指を鳴らすがごとく簡単にやってのけられる存在です。

大切なことは、知識だけを詰め込んで実践をしている”つもり”にならない事です。本当に毎日を満たされた気持ちで生きることは可能です。でも、それには繰り返し徹底して実践をしていくことが必要です。そういうと何だかガチガチ力が入って頑張らなきゃとなってしまいそうですが、そうではありません。ただ心地良さという場所に立ち続けるという徹底です。ブレたら、ゆったり呼吸を味わいそこから5感を使って自分を心地良く感じさせてくれる物にそっと意識を戻す。この徹底です。それは安らぎであり、お気楽極楽なことなのです。

で、こんなことで人生上向きになっていくの?と思うかもしれませんが、上向きになっていくのは自然なことです。なぜなら心地が良いというのは、心地の良いエネルギーを作っているということ、すると更なる心地良さを体験することになる。心地良さは心地良さを呼ぶ。心地良さのジャンルは問いません、ありとあらゆるジャンルからあなたにとってこれは良い気分、心地が良い!と思うことを体験することになります。それはまさに類は友を呼ぶということです。

良い気分になるアイディア

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