最高のパワーストーンを求めて【その3】

それからご存知のように、今のfigのホームページと作品が生まれました。コラム、インスタの配信、仕入れ、制作、撮影、ホームページの制作。なんせ全てをこなさねばならないのに、変にこだわりが強いところがあるため、なかなか多くの事を広げられません。もっと伝えたいこともあるし、お客さまとシェアしたいパワーストーンの使い方や、情報もある。

でもやっつけ仕事になっては元も子もありませんね。それこそ焦らずに”今ここ”にある事に目を向け受け入れてコツコツコツコツ、丁寧に、楽しんでいきたいと思っています。展開の早い今の時代から完全にそれているfigですが、これにお付き合いいただける方がいることを信じています。

その1の甲府の職人さん話から随分それてしまいました、、すみません。でも大丈夫!(なにが?)ここから戻っていきますよ。

2007年生まれのfigは12歳です。私と共に道に迷いながらよくもここまで来てくれた。それにしても今までのfigとはかなり違ったアプローチ。

それでも、私は何かが足りないような気持ちでいました。何だろう。なんだろう?ナンダロウ?

石….かな? ……石でしょうね。職人さんの手を借りた方が良さそう。いよいよ、時期が来たのかもしれません。  

昔訪ねたあの甲府の職人さん達みたいな職人さんに出会えたら良いな。なんて思っていた時、本当に運よく出会えた工房があります。ここも代々続く研磨職人の方が家族で営んでいらっしゃいます。こちらは私くらいの年齢の奥さんと、ご主人が今メインで頑張っていらっしゃり、ご主人が研磨をされています。

奥さんは、主に原石から切り出す面を選んだり、その面に宿る美しい部分を引き出すために最大限の努力をされてカットデザインを考えていらっしゃいます。まさに、私なんぞ尻込みするくらい石のプロフェッショナル夫婦です。

種類ごとに綺麗にびっしりとケースに入れられている石達。そこから必要な分を取り出してその原石にどうやったら美しく新しい命を吹き込めるのか、そして原石を無駄なく使えるかを考えるのです。大自然が生んだ大切な命をかけらまで大切に使えるように。

しかも原石の中は割ってみないとどんな色でどんなクラック(ヒビや内包物)が入っているかも分かりません。クラックの入り方によっては、力を入れる方向を少しでも間違えれば一瞬にして粉々になってしまいます。

だから、とても慎重に真剣に原石に向き合うのです。パワーストーンとして私たちは様々なお願いをしたり、身を守るお守りとして使いますが、そんな頼りにしているストーン達もこうした繊細な一面をもっているのです。

ーなぜ甲府なの?受け継がれて欲しいもの、こと-

しかし、そもそも甲府がなぜこんなにも研磨技術が発展し、宝石産業で有名になったのでしょう。それははるか昔、水晶が日本でも採れました。それが甲府なのです。そして 江戸時代から水晶の加工が盛んになり山梨で水晶工芸が始まりました。それが山梨ジュエリーの始まりです。

職人が指先の感覚だけで水晶表面を削っていく 「手ずり」と呼ばれる、日本独自の伝統技術。 機械ではなくフリーハンドで石の表面にカットを施していく作業は、 世界が認めるほどの高いクオリティーを生み出します。

また、「かっこみ」と呼ばれる技術はノミ一本で原石から切り出した石を仕上げの形に近いところまでかっこんでいくもので、かっこみ専門の職人でないと出来ない難しい技術です。それこそ、力加減、力を入れる方向を一歩でも間違えればアッという間に粉々に割れてしまうからです。

しかし、残念ながら機械化と海外物が増えて今ではその伝統技術を継承する人がほとんどいなくなってしまいました。

私はこの「かっこみ」の水晶を初めて見せていただいた時に、息が詰まりました。それも、「かっこみ」とは知らずに見たのにです!知識のない人間の息を止めさせるのだから本当に大したものです。

すっかり私は魅了され、かっこみを譲ってくれませんかとお願いし、貴重なかっこみをいくつか譲っていただくことができました。figの作品にして皆さんにも知っていただきたかったのです。

滑らかな手触り、ホッとするエネルギーの出所は、きっとこの”手ずり”や”かっこみ”の技。

日本人の職人の真面目で丁寧な手仕事、妥協しない強い精神、昔から受け継がれる物を大事に扱うという考え方、それらが折り重なったときに、石にも伝わり、より一層良いエネルギーを発し、パワーが引き出されるのだ。と私は思いました。そしてそう信じています。

何か作りたい、一緒に。暑苦しくて申し訳ないけど同じ方向を向いて作らせていただきたい。こんなに人を感動させる伝統技術を廃らせてはいけない。まだまだこうして家族で頑張っている人たちがいるのだから。それに、富士山にほど近いこんな良い場所で、良い気に溢れてる優しい人たちが心を込めて作りだしたパワーストーンは絶対にスーパーパワーストーンになるに違いない。

”最高のパワーストーンで癒されて欲しい。良き方向へ導かれて欲しい。マインドフルネスと日本の伝統と、本当にいい石で。”

だから私は甲府へ足を運んでいます。今時期はこんな悩みが多いかな?そんなことも想像しながら、それに見合ったパワーストーンの原石を、山のような中から選び出していきます。そして、その原石のどの面を使ってどんな大きさで、どんなカットにしたらいいか。インスピレーションと職人さんのアドバイスから決めていきます。でも、原石は切ってみなければ中が一体どうなっているか分かりません。だから仕上がりがイメージとは大きく違う。という事もあるのです。

でも、それも勉強。それもまた楽しい。何度も考え、打ち合わせをして職人さんによって命を吹き込まれたパワーストーン、これからfigで少しずつ増えていきますよ。どうかお楽しみに。

そして、figと私のストーリーはこれからも続きます。

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