#41 100%好都合で楽な人生を創造するアイディア【定義の書き換え】
コラムでは様々な角度から、日常が心地よくなるマインドフルネスにまつわるアイディアをシェアしています。私たちは日々、様々なことを感じたり、色々な体験をしたりしている訳ですが、出来ることなら目の前の状況に振り回される事なく安定した心地の良いムードで過ごしたいと願う人は多いのではないでしょうか。
今回のコラムのテーマは【自分の定義づけに意識を向ける】というものです。定義と言うと堅苦しい気がしますが、要は思い込み、ラベル貼り、繰り返し考え信じている事とも言えます。私たちは自分が信じている事を人生で体験します。呼吸をするから生きている。蛇口をひねれば水が出る。子供は毎日成長している。など当たり前でしょう。というものから、練習すれば上手になる。口コミで評判が良いコスメを使ったから肌質が良くなった。など○○だから○○になる。とその人が信じていることを体験するのです。
定義は育っていく過程で自然と作られていくことがほとんどです。家族に始まり、友人、先生、SNSやメディアで繰り返し見聞きしたことを無意識のうちにダウンロードしています。それが心地良かったり、安心感、勇気をもらえる定義であれば嬉しいものですが、自分に対して心配や不安、焦りを与える定義の場合、それを手放し新しい心地の良い定義に変えて心を安心させてあげたいものです。例えばこんなものがあげられます。
「学歴が無いから、良い会社に就職は難しい」
「飽きっぽいから、色々上手くいかない」
「家が裕福じゃないから、豊かな体験は出来ない」
「子供が勉強をしないから、将来が心配だ」
「うちの家系は○○だから、○○なんて無理」
「もう歳だから、諦めた方が良い」
「お金は簡単には手に入らない」
「○歳だから、身体がどんどん衰えていく」
「若ければ出来るかもしれない、でももう難しい」
「お金が無いから、○○へ行けない」
「時間が無いから、○○出来ない」
「○○だから、イライラする」
「家族が風邪をひくと、必ず自分も風邪をひく」
「○○だから、○○病になりやすいだろう」
「綺麗じゃないから、モテない」
「あの人は口が達者だから、美味しい思いばかりする」
「○○したせいで、こんな人生になってしまった」
「食べてばかりだから、太る」
「苦労しなきゃ、手に入らない」
「親なんだから、○○しなきゃ」
ざっと簡単に書いてみましたが、書き出したらキリがなく無限に生まれる定義。
どうですか、思い当たるものはありませんか。そしてどうでしょう、これらの定義を読んで心地が良いでしょうか。これらの定義は心地が悪いにも関わらず、多くの人が無意識に採用しています。それも無理はありません。SNSや広告やニュース、知り合いとの会話で毎日シャワーのように浴びているのですから。特に広告は「まだやってないの?早く始めなきゃ損!手遅れになる前に○○!」とか言ってくるので焦る気持ちも分かります。
心静かに座って自分の中に存在している定義をあげてみましょう。あなたを縛っている窮屈な定義がある事に気が付いたのなら、この先の人生を大きく変えていくチャンス到来です。マインドフルネスに日々を過ごしていると、こうした定義に気が付くことが上手になります。意識的に過ごしているため、ふと口をついて出てくる自分の言葉や思考、感情の動きに敏感になるからです。
「○○だから」「○○しなきゃ」のあとに続く言葉に注意を注いでみましょう。自分を苦しい気分にさせる言葉を使ってはいませんか。意識的にそれらに気付いていくと、家族や友達、会社の上司などとの会話からも気が付くことが増えていきます。(あぁ、この人はこの定義を良く口にだしているな)だからこの人はそれに見合った現実を確かに生きている。そう気が付くことで、冷静に客観的に現実を捉えることも出来ます。
すると例えば、自分がやりたいと思った事を誰かに打ち明けた時「それは言うほど簡単な事じゃないよ。あなたは○○だし、よほど××しなきゃ難しいと思うよ。」とアドバイスをくれたとしても、それは丸ごとその人の中に存在している定義なだけで、あなたにとっての真実とは限らない事にも気が付くでしょう。例え同じアドバイスを10人に受けたとしても、あなたがその定義を採用しなければなんの力もないのです。ただ、ほとんどの場合は「そっか、やっぱりそうだよね。。」と誰かの定義を自分の心にもストックしてしまいがちなのです。特にその他大勢が言っている事はより強力にそれだけが唯一の真実のように思えてきます。例えあなたが腑に落ちていなくても。。
まずは心静かにして、自分の中に存在している自分を苦しめている定義に気が付いたのなら、次にすることは定義を新しく創り変えることです。自分にとって都合の良い、自分を安心させてあげられる優しい定義に少しづつ変えていくのです。
(ネガティブでもネッコの写真見たら幸せになれる。とかね。)
あなたが定義を自由に入れかえられるのです。大切な事は、一般的にそんな定義通用しない、聞いたこと無いからと心地の悪い定義を採用し続けないことです。ここで一つ頭がおかしいと引かれること覚悟で、どんな風に定義をすり替えるかの例えを出してみます。
ある日、満員電車の中で誰かが自分の近くで思いっきり鼻水ぶちまける勢いでくしゃみをしたとします。しかも何度も。。その時一瞬にして「うわっ、最悪!風邪かな?うつらなきゃいいけど。。」と脳裏によぎったその時、無意識に採用している定義に気が付けるかどうか。ここで隠れている定義は【近くに風邪の人がいると、大抵の場合自分にもうつる】という定義です。そしてその定義に気が付いた後も、”当たり前でしょ、こんな目の前でくしゃみされたら風邪ひくにきまっている。”と言ってくる思考をそのままに観察してみましょう。
なるほど、ほぼ自動的に私はこういう定義を使っているんだなぁ、とただあるがまま観察するのです。それから今度は自分を安心させてあげる新しい定義にすり替えていくのです。【私には何の影響もない】と。【今までがどうであろうと、他の人が何と言おうと、私のこれからの定義はこうだ。隣でくしゃみをされようが私には一切関係がない。】もしくは、【隣でくしゃみをされるほど、私は免疫力アップする】【水を一口飲めば何故か私は大丈夫。】【飴を食べれば問題なし。】どうですか?この人バカを通り越して危ない人だと思いましたか。まぁ、無理もありません。そんなトンチンカンな根拠もない謎の定義は誰も唱えていないかもしれませんから。
でも、自分がその謎の定義によって少しでも心地の良いムードになれたなら、安心出来たならそれで充分効果的なのです。身体は素直です。私たちが安心感に包まれていれば、身体も安心します。そしてそれに見合った働きをしてくれるのです。
心の中は自由ですから、好き勝手に都合の良い定義を作って楽しんで遊んでみませんか。ここで一つとても大切なアドバイスを。それは、その新しい定義を心の底から採用できるまでは他の誰にも言わず、心の中だけにとどめましょう。なぜなら、誰かに「は?なにそれ?そんなことある訳ないじゃない!」と否定的な事を言われた時、心がぐらりと揺れ戻されてしまいがちだからです。
そんなこんなでコツコツと意識的に古い定義に気が付くたびに、新しい定義を立ち上げることを繰り返し練習していると次第に新しい定義がしっくりくるようになっていきます。その時、潜在意識まで入れ替わり完了したよというサインです。するとその新しい定義によって新しい人生がスタートします。人生のムード、流れは新たに変わらざるを得ません。
美容法一つとっても様々な定義がありますよね。
「肌には極力触れない方が良い」
「いや、マッサージして老廃物を流した方が良い」
「エステは若さを保つのに必須条件」
「馬油しか塗ってないのにこの美肌」
どれもその人にとって効果があると定義し信じたからこそ、効果があるわけです。本当かなぁ~と思っていれば当然効果もあったりなかったり。
また小さな頃、両親や家族が謎の定義を採用していたことはありませんか。傷口は唾つけとけばすぐ治る。とか、とりあえずオロナインつければ何でも治るとか。少なくとも言っていた本人にとっては効果的に働く定義なのでしょう。
会うたびどんどん若返っている人が、【私はお水を飲むたびに細胞がどんどん若返る】と定義づけをしたそう。そしてお水を飲むときにはいつもそれを意識してから飲むという人がいると聞いたことがあり、私もその定義は簡単でナイス!と思い、密かに始めました。はてさてどうなっていくかな。うひひ。と楽しみです。
「歳を重ねていくほど、私は経験を積んでより美しくなっていく」
「○○が出来なかいから、××を経験できる」
「放っておけばおくほど、上手くいく」
「このドラッグストアで買ったローションは、私の肌をどんどん輝かせる」
「ピンクのネイルを塗ったら美人に見える」
あなたにとって安心、お気楽、心地が良い定義はどんなものでしょう。それを発見するという事は、本当の自分を知るという事とも言えます。心地よさは私たちのデフォルトの感情です。あなただけのオーダーメイドの心地いい定義で心地の良い人生を創造していくというアイディアをここではシェアしました。
コラムでシェアしている様々なアイディアは、マインドフルネスを実践しつつも思考や感情に意識が引っ張られて不安やモヤモヤが多い時、どうしても今ここにいられない時などに心を安定させる一つのツールとして、是非取り入れてみて下さい。
毎日コツコツと今ここを丁寧に味わえば、次第にマインドフルネスの力が深まっていきます。そうすれば思考は静かになり、ツールを取り入れずとも心が安定して、心地良さ、安らぎでいることがとても自然になっていきます。焦らずゆっくりと一緒にマインドフルネスを実践していきましょう。
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