#2【その2】心が楽になる、マインドフルネスって何ですか?

【その1】意識が変わると人生が変わる。心が楽になる、マインドフルネスって何ですか?

↑その1では(まだ読んでいない方は上をクリック)、あるがままの今を受け入れるマインドフルネスが私たちに様々なポジティブな変化をもたらすという事をご紹介しました。そして、【心のおしゃべり】が絶え間なく私たちの中で再生されていて、そのおしゃべりを止めることでマインドフルネスの様々なポジティブ効果がもたらされるのでしたね。

今日は、その続きを書いていきますよ。

ー心のおしゃべりが止まらない!ー

フォーマルな瞑想スタイル、はたまた椅子に腰かけてゆっくりと深呼吸。それでも最初のうちはなかなか心のおしゃべりが止まらないかもしれません。呼吸に集中しても、ドンドコ湧いてくるのです。心のおしゃべりが。

厄介なことに心のおしゃべりは、かき消そうとすればするほどに追っかけてくるようにして決して消えないものです。どこへ行こうと何をしようと二人羽織のようについて回る困りんぼです。

気分転換にショッピングへ行こうと、ハワイへ行こうと。一瞬は気分が変わるかもしれません。でも、やっぱり一緒についてきてしゃべり続ける。さらにそのおしゃべりが嫌な気分になるものだとすると、例え気づかぬるふりをして鍵付きのカバンにしまい込んでも、すれ違いざまに耳にしたキーワードや目にした物によってたちまち鍵をかけたバッグから簡単に飛び出してくるのです。そしてまた一瞬にしてどんよりと気持ちが暗くなっていく。。

じゃあ、どうしましょう。

ーしっかり心のおしゃべりに耳を傾けて。構ってあげて。そこから始めれば大丈夫ー

曹洞宗をひらいた道元禅師の言葉で「念起即覚 覚之即失」というものがあります。この意味は「辛い、悲しい、苦しいといったネガティブな気持ちを持っているという事に気付きなさい。そういった気持ちに気付くだけで、それがだんだん消えていくから」という事です。

自分の心をしっかりと捉えて今どんな気持ちでいるのか、自分の心の中で起きている事をあるがまま受け入れることがとても大事です。【心のおしゃべりが止められない】という事を考えている自分。まずはそんな気持ちが湧いていることに気が付き、ただただそのまま呼吸に集中しながら優しくそういった感情をみつめていきます。

心のおしゃべりから逃げたり、「No!!」と拒否せず、そこに居たいのならどうぞ。出ていきたくなったら、それも良し。と心のおしゃべりに対して構えることが、おかしな話ですが実は手放す方法なのです。抵抗は抵抗を呼ぶ。自由は自由を呼ぶのです。


ーどんなスタイルで心を見つめれば効果的?ー

少し静かな場所でまずは椅子に腰かけて呼吸から始めましょう。(あぐらのフォーマルな瞑想スタイルでも構いませんし、リラックスした感じで椅子に座ったスタイルでも自由で大丈夫です。慣れれば立っていても、何か行動をしながらでも出来るようになります。)急に呼吸を整えようとしたり深呼吸をしなくても大丈夫。今のシンプルな自分の呼吸に意識を向けていきます。しばらく向けたら今度はいま心の中で何が起きているのか確かめてみてください。そして、どんな思考であれそれが今の心の状態なのだなと気づいてください。何も湧いてこないよ。という方はそのままジッと見つめてみてください。良いも悪いもラベル張りをせずただジッと、あーだのこーだの言っている心のおしゃべりを見てみてください。ゆっくりと呼吸をしながら。

優しい目でそっとただ眺めてみてください。自分は大空、思考は流れていく雲。というイメージでも良いかもしれません。小さなフワフワ可愛い雲もあれば、あれ?雨雲じゃない?というダークな雲もあるでしょうが、いずれ消えてなくなります。

しばらくのうちは余計に気持ちが高ぶり、腹だたしさが増すかもしれません。もしくは、気分が悪くなることもあるかもしれません。(あまりに気分が悪くなるようならその時はやめても良いんだよ。と優しい気持ちで自分に接し、本当にやめても構いません。気持ちが楽になる事が一番大切です。)でも、その気持ちも含めて優しい目で静かに眺めます。すると何だか、スーッとその感情が薄れていくのが分かるかもしれません。もしくは、もう一人の自分が客観的に見ているような不思議な気持ちになる人もいるかもしれません。

(感情はこの窓の外、自分は安全で静かな室内でコーヒーを飲みながらそれを眺めているイメージが手放しのツールになるかもしれません。)

それが、「気づき」であり心のおしゃべりから抜け出す方法です。これを日常のエクササイズとして是非取り入れて見てください。毎日のウォーキングや腹筋と同じように、これは心の筋トレです。特に出来れば、イラっとした瞬間、心が乱れる何かが起こった時、すかさず1つ深呼吸。ジッと静かに感情を見てみてください。すると少しづつ心に変化が起き始めることに気が付くのではないでしょうか。

エクササイズを繰り返していく事で、些細なことでイライラしなくなったり、大らかさや陽気さが出始めます。思考のコントロールが上手になってきている証拠です。すると身体がストレスから解放され体調が良くなる人もいるでしょう。起きているうちの大半、思考を牛耳っていた悩み事が大したものに思わなくなるかもしれません。いずれにしてもどっぷりと心のおしゃべりに浸っていた時とは違った自分に出会えることと思います。そして、それが本当の私たちなのです。

ここでおすすめの本を1冊ご紹介。アンディ・プディコムさん(こちらの動画も役に立ちます)の、頭を「からっぽ」にするレッスンです。マインドフルネス瞑想をどれだけカジュアルに楽しく取り組めるか、自身が多くの師から学んでいくストーリーと共に紹介されていて、分かりやすくてとてもお勧めです。

呼吸法以外にも、ご自分のペースでいつもの行動を意識的に行ってみてください。マインドはいつでも、「考えなければいけないよ」と言ってきます。「今に集中してばかりいたら、いつ問題解決について考えるつもり?」と、さも考え続ける事、悩み続ける事が重要であるかのように訴えてきます。

でもよくよく考えてみると、普段湧いて出てくる悩みや怒り、不安は”考えたところでどうにもならない事”がほとんどなのです。それに大半は壊れたレコードのように繰り返し繰り返し再生される同じ思考です。

あまり湧いてくる思考を真剣に受け取らない事 

ーエックハルト・トール (作家・スピリチュアルティーチャー)ー

マインドフルネスに過ごすという事は、現実問題から目をそらすという事ではありません。きちんと考える必要があるときは考える時間を取る、プランを練る必要があればプランを練る。行動するべき時は行動するうえで、だらだらズルズル考え続けない。何かをしながら、考えながら、過去や未来に心をどっぷり入れ込まないという事です。どうすればよいか詳しくは”良い気分になるアイディア”の中でシリーズでご紹介していきます。

”あまり湧いてくる思考を真剣に受け取らないこと” 私が何度も心を救われた本(ニューアース)の著者エックハルトトールさんの言葉を思い出すようにしています。まるで小さな子供が構ってほしくてちょっかいを出してくるようなちょっと可愛らしさを感じたり。まぁ、イラっとくることもありますが、マインドフルネスを知っているのと知らないのとでは人生の軽やかさが変わります。もう本の中はボロボロですが、今でも私のバイブルです。

もし、今の自分がキライ。自分を変えたい。体調がすぐれない。そんな方は是非試してみて欲しいと思います。あるがままの状態を認識して受け入れる、手放すというマインドフルネスを実践することで、自分も他人も変えようとしない事が起こす変容のパワーを手にする事となります。心身ともに様々な変化を感じ始める事と思います。細胞の一つ一つが喜び、イキイキし始めます。

誰かに「最近なんだか穏やかだね。変わったね。」と言われるかもしれません。そして、不思議な事に苦手だった人との人間関係さえも改善されることもあります。もっと毎日が軽やかでユーモアに溢れているように感じられることを願っています。最後まで読んでくださり有難うございます。

良い気分になるアイディア

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