手間ひまかけても、あれ?となる

静かな部屋に置かれた本。時間をかけて作ったものも何度も見返し、「あれ?」と違和感に気づいた制作のひとときをイメージした風景

頭の中では、
かなり良かった。

素材を選んで、
長さを考えて、
細かいところも直して、
ようやく出来上がる。

テーブルの上に置いて、
少し離れて見る。

「あれ?」
となる。

嘘でしょ。
見間違いだ。
いいに決まってる。

だけど、
時間をかけたからといって、
必ず良くなるわけではない。

丁寧に作ったからといって、
好きになるとも限らない。

昨日まで夢中だったのに、
完成した途端、
急に違って見えることもある。

ちょっと悔しい。

せっかく作ったし、
なんとかよく見えないかと、
角度を変えてみる。
光も変えてみる。

一晩寝かせて、
翌朝また見る。

パッと見てみる。
通りすがり風で見てみる。

色んな手法で見てみる。

やっぱり、
あれ?
となる。

でも、
頭の中だけでは
この「あれ?」
までは分からなかった。

作ったから、
違うと分かった。

そう考えると、
完全な無駄でもない。

とはいえ、
手間はかかった。

普通にちょっと残念。

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