【奇跡を呼ぶ?】不思議のメダイってどんなもの
不思議のメダイって何ですか?
フランスのパリにある「不思議のメダイ聖堂」と呼ばれる教会のメダイ(メダル)の事です。楕円形のメダルにはマリア様が描かれています。
聖母マリアの出現を目撃したフランスのカトリック修道女、カトリーヌ・ラブレ(カタリナ・ラブレ)が聖母マリアによって示されたお告げとイメージをもとにデザインをして制作をしたメダルの事です。
メダイが出来るまでのストーリー
1830年7月、フランスのパリのバック通りにある修道院でシスター・カタリナ・ラブレの前にマリア様がご出現なさいました。
子供の声を聞いて目を覚ました彼女は、聖母マリアの出現を目撃しました。聖母マリアは「神はあなたに使命を委ねます。あなたは否定されるでしょう、しかし恐れてはいけません。あなたはその使命をなしとげるでしょう。フランス、そして世界は今、悪の時代です」と話したそうです。
その年の11月、夕方の黙想の時間に聖母マリアが再び現れ、その姿は楕円形の枠の中で地上に立ち、様々な色の指輪をはめていて、ほとんどの指輪からキラキラと輝く光線が地上に降り注いでいたそうです。
それから楕円形の枠のへりには “Ô Marie, conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.”(原罪無くして宿り給いし聖マリア、御身に寄り頼み奉るわれらのために祈り給え)という文字があったそう。
そして楕円形の枠は裏返り、12の星の輪と十字架の上に乗る大きなMの文字、茨に囲まれた王冠を冠した≪イエス・キリストの人類に対する愛の象徴である心臓≫ 、王冠を冠し剣の刺さった聖母マリアの心臓≪汚れなき、全人類を思いやる心≫が見えました。
さらにカタリナは、聖母マリアが「このイメージを聴罪司祭に伝え、彼らにそのメダイを身に着けるように言いなさい。『 信頼をもってそれを身につける人は大きな恵みを受けるでしょう 』と話しなさい」と言うのを聞いたのだそうです。
【奇跡・不思議の】メダイと呼ばれるようになった理由
その後、 カタリナは言われたとおりに司祭に伝えました。司祭は2年間のあいだ調査をし、カタリナの日々の振る舞いについても観察しました。
そうして身元を明かさずにパリの大司教に情報を持っていきました。そして要請はみごとに受け入れられてメダイを作る許可が与えられ、金細工師のアドリアン・ヴァシェットによって作り出されたのがメダイです。
1,500個のメダイが愛徳姉妹会の手によって人々に配布されました。その当時、手渡された人々はメダイが作られた理由や由来を何も知らされませんでした。配布された人々からは当時流行していたコレラ・狂犬病等の快癒が報告されました。
それ以後、このメダイを身につけ願う人々に、様々な奇跡の恵みが与えられたため、しだいに「奇跡のメダイ」「不思議のメダイ」と呼ばれるようになりました。
カトリック教徒でなくても恩恵がもたらされる不思議のメダイ
信者であろうとなかろうと、メダイを信頼して身に付ける人々には、様々な奇跡や不思議な恩恵がもたらされ、あっという間にヨーロッパ中、世界中へと広まっていきました。 ネックレスとして肌身離さず身につける事、1日に1回以上はお祈りの言葉を感謝と共に捧げることをすすめられています。
聖マリアがカタリナに伝えたお祈りの言葉
”原罪無くして宿り給いし聖マリア、御身により頼み奉るわれらの為に祈り給え”
マザーテレサもメダイを大切に身に付けた一人で、世界中からやってくるボランティアの方々に配られていたそうです。
メダイを 目にした時、触れた時、 つい忙しさで忘れがちなマインドフルネスな生き方を思い出したいものです。毎日、毎瞬を大切に丁寧に過ごすことで心と身体が本来のバランスを取り戻し始め、輝きだします。そしてその時さまざまな【奇跡】【不思議】と感じるような出来事が起こるのではないでしょうか。