#3【今ここ】の素敵な本

私が史上最強にメンタルが弱っていたとき、何度この本達に助けられてきたか分かりません。ドイツ出身のエックハルト・トールさんが書かれた本たち。ニューヨーク・タイムズが「アメリカで最も人気のある精神世界分野の著者」と評しています。アメリカで絶大な人気を誇るトーク番組の名司会者オプラ・ウィンフリーさんとも親しいことで有名です。オプラさんはメグライアンさんから薦められてトールさんの本を知ったそうです。

【今ここ】こそが全て。

過去も未来もなく、たった今だけが自分の存在している唯一の場所。それなのに、人間は自分の思考が作りだしている問題、悩みにどっぷりと浸かって、人生を複雑にしている。

だから心に浮かぶ思考をあまり真剣に受け止めないこと。あらゆる思考はまるで一大事かのように装っている。

今シェアしている”マインドフルネス”に通じる教えです。(私は当時マインドフルネスを知りませんでした)現にトールさんも禅の世界について実際に体験し、ブッダの教えなども本の中で紹介されています。【今ここ】だけが私たちが体験できる全て。だから【今ここ】を何よりも大切にしていこう。そして、今ここが持っているパワーはどんなものもかなわない。そんなことを教えてくれるとても素敵な本。「超シンプルなさとり方」は何冊かあるトールさんの本の中でもとっても読みやすくて分かりやすく、一番大好きです。いつもお守りとしてバッグに入れて、寝る時はベッドサイドに。だからボロボロになってしまいましたが、とても大切な宝物です。

ー勘違いしていた【今ここ】-

当時の私にとって、目からウロコでした。ガチガチに思考と自分を一体化させていたなんて、考えたこともありませんでした。私は私でしょう。それ以下でも以上でもないでしょう。それに、”今ここ”しかないなんて、当たり前でしょ。と思っていました。でも、じっくりとページをめくるごとに私はどうやら”今ここ”を勘違いしていたという事に気が付きました。(難しく考えすぎて、そのシンプルさに納得いくまで随分時間がかかりましたが、、)

彼の言う”今ここ”は過去や未来に思いをはせながら費やしている”今ここ”ではなく、目の前にある物事に集中して大切にする”今ここ”だったのですね。イメージとしては、茶道や生け花、書道など一つ一つ目の前の事に集中して丁寧に扱うというような感じでしょうか。

ー私にとって【今ここ】は次の瞬間のためのものだったー

私は”今ここ”に存在しながらコーヒーを飲み、頭はしっかりと次の行動(未来)にフォーカスをあて、慌ててコーヒーを流し込んでは次の行動、またその次の行動と先急ぐように”今ここ”を扱っていたのです。まるで”今ここ”は次の瞬間に行くためにしか存在していないようでした。

次の瞬間に行けば、何かいいことがあるかもしれない、明日になれば楽しいことが待っているかもしれない。そうしていつだって、今の先を見たり。

その逆もあります。今ここにいながら、一昨日言われたひどい事を思い出しては気分が滅入ってしまったり。これらはとんでもなく、ストレスです。

私はまさに、本当の意味で”今ここ”を大切に扱ってきたことなど今までほとんど無いという事に気が付きました。いつだって心の中では四六時中おしゃべりをしていて、しかもそのおしゃべりは大抵ネガティブで、それを本当の自分と思い込み、閉じ込められているような気持ちになっていたのです。

ー今ここには強い力が宿っているー

それらの感情が自分とは別物で、そしてシンプルな”今ここ”に存在する自分だけが本当の自分。本当の自分は、評価をくだしたり判断をしたりせず神様のように穏やかで静かで決して消えてなくならない強くて大きな存在。それに気が付くことが出来たことは心をとても楽にしてくれました。まさにエックハルト・トールさんの優しい教えのおかげです。

ありのまま、流れるままに身をゆだねて生きていく。どんな出来事も感情も湧いてきたものは、優しく放っておく。ずっと留まるものなど何もなくて、必ず目の前に現れては流れて消えていく。ネガティブもポジティブもなんでも良いよ。今ネガティブに思ったのならそれでも良し。とその感情をもう一人の本当の自分が温かい目でジーッと見守っているイメージを持ってみると、すーっとネガティブな感情が消えていくから不思議なのです。ネガティブを跳ね除けようとあれこれ抵抗していた時には、ずっとネガティブは消えずにいたのに。一時忘れられるような出来事があっても、またあっという間に嫌な感情が蘇っていたのに。今ここにシンプルに存在するあなたは、とてつもないパワーを持っているのです。その力を使っていく時代の始まりです。

私はこの目からウロコ体験をして、今の私が存在していると感じています。ニューアース。この一冊の本から始まって気が付けば随分とトールさんの本やDVDが集まったものです。優しい素朴なおじいちゃんといった雰囲気も癒されます。

そしてここからマインドフルネスの様々な本たちに出合っていくのでした。皆さんにも自分だけの心の支えとなるような素敵な本との出会いがある事を願っています。

良い気分になるアイディア

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