#33【好きなことがくれる力】私とfigのおはなし

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figは美しい天然石を使ったジュエリーを制作しています。ありきたりだけれど、ジュエリーを通じてI feel good.(良い気分)を感じて欲しい。その頭文字をとって呼びやすいfigという名前にしました。それは2007年から始まりました。当時はまだあまりネットショップは多くなかったように思います。その当時私は27歳。気が付いたら16年も経っています。2023年も終わりかけの今、どうして天然石ジュエリーのネットショップを始めたのか改めて考えてみました。

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「初めて夢中になれる事だった」 それが答えでした。
よく考えれば小さな頃からビーズのキラキラや小さな布の端切れやリボン、素敵な包装紙などがとても好きで宝箱に沢山集めていました。そしてあまり器用ではない(と信じていた)手で、思いついた何かを作って楽しむような子供でした。

周りに同じ趣味の家族や友達がいた訳ではなかったし、今のようにyou tubeやSNSで作り方を簡単に
調べられない時代でしたから、何となくイメージだけで作っていたので、大体は半端な仕上がりです。裁縫箱の中をごそごそやって引っ張り出した糸にビーズを通して適当に縛って作った指輪やネックレス。採寸もせずザクザク切った布にボンドを貼ったり気ままに縫って、ポーチが出来た!とか言ったりして。でも何だか楽しくて、誰かにちょっとプレゼントしてみたり。

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でも、それが誰かの役に立つわけでも無いからと、いつの間にか学校や友達や社会生活に馴染む事の方が大切で、自分のワクワクを過小評価し、優先順位を下げていたのだと思います。当時は何かに夢中になっていると、暗いとかオタクとかラベルを貼られてからかわれるのが嫌でした。そして少しやる気のない感じが格好良いという謎のブームで、一生懸命何かをするのは格好悪い事だと心から信じていました。そしてすっかり小さな頃のワクワクを忘れ去ってしまいました。また、何かをやり遂げるという事も無いままに周りに流され、気が付けば就職活動。さぁ、あなたは何で人様に貢献出来ますか?と突然突き付けられても、さぁ、何でしょう。。ないかも。ごめんなさい。ってな感じでした。

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旅行や海外が好きだったので、もしかしたらこの道かな?航空業界がきっと好きなんだ私!などと無理やり奮い立たせて頑張って就職したものの、内心はずっとモヤモヤしていました。キラキラしている同期を見ては自分と比べ、意味の分からない罪悪感を感じていました。そんな感じですから、いつも達成感もないし、自信もない。だからどんな決断も出来ない。いつも「無難そう」を選ぶ。そんな生き方でした。自信が無いからいつもネガティブに考えて、この先どんな人生なんだろうと漠然とした不安を毎日抱えていました。

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習い事にもチャレンジしたし、新しい知識をつければ人生が変わるのではないかと資格も取ったり。あちこち探しました。でも何かしっくりこない。全然ピンとこない。見つからない。。そんな20代も半ばの頃、友人に最近アクセサリー作るのが職場で流行っているから作らない?と誘われ、手芸店に一緒に行きました。その時、、小さな頃のワクワクした気持ちが蘇ってくるのを感じました。そこからはすっかりのめり込み、私は来る日も来る日もアクセサリー作りの事ばかり考えていました。そう、これだったのです。本当にやりたい事は、すでに自分が持っていたものだったのです。そこから、今の夫に相談をして思い切ってネットショップを始めました。それがfigの始まりです。不思議な流れで当時装苑の編集の方やバイヤーさんとのご縁があり、徐々に忙しくなり、会社を辞めて今に至ります。


figの初めの頃の作品は主にビーズを使っていました。そこからアレンジし始めてフェザーを使ってみたり、ヴィンテージのボタンやパーツを使ったり、いよいよ自分の中では高価だから手を出せずにいた天然石にも手を出し始めました。当時はデザインの一部にポイントで天然石を使っていましたが、彼らの美しい存在感にいつも魅了されていました。

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結婚し、小さくお店を持って新しいチャレンジが始まりました。作った物をタイムリーにお店に並べて、手に取って見てもらえる。やったことのないチャレンジに奮闘しつつも、それはとても大きな喜びでした。それから少し時を経て子供が生まれましたが、私は仕事と家庭のバランスを取る事が上手に出来ませんでした。かなり大雑把な性格だと思っていましたが、変に完璧主義な部分があった私は、バランスを上手く取れない自分を強く非難していました。デザインを考える脳はすっかりストップし、その分家事や育児の段取りをする脳がとても発達していきました。

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忙しさの中で、バランスが取れないまま、とても半端な作品を作り、作りながら頭の中では子供の事を考え、子供と過ごしている時には仕事の事を考えてしまう。なんてことだ。。。!そしてまたそんな自分を責めてストレスが溜まり、完全に意味の分からない独り相撲を取っていました。でも、その時は
それが自分の全てでした。これでは当然、良い流れに乗れないと感じてお店はクローズ。一度頭をリセットしたかったのです。その頃心に栄養をくれる言葉に触れたくて多くの本を読みました。そこでマインドフルネスの考えに出会ったのです。


◆あるがままの今をシンプルに観察してみる。どんな自分の思考も「へぇー。」どんな嫌なイメージが湧いても「へぇー。」イライラも、ガッカリも、今出ている感情や思考は、隠さず見てみる。ただ静かに第三者として観察してみる。でも、追わない。たった今出てくるものだけを丁寧に見て、あとは追わない。

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◆あるがままの今を味わってみる。パソコンで文字を打ち込むキーボードの感覚や音を味わう。手を洗う事を味わう。子供と話す事を味わう。テーブルを拭くことを味わう。途中、意識がそれたと気が付いたらまた今に戻す。そうしていると、思考は止まりマインドは落ち着いて、何ならジンワリと幸福感が湧き出てくる。

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とてもシンプルだけど、こうすることで衝撃的なほどストレスが消えていく。あれこれ段取りを考えてはイライラ、自分の時間が無いとムカムカ。すると胃がキリキリ。。でも、ただただシンプルに今の状態を観察する。今を味わってみる。するとストレスがスーッと消えていく。気持ちが変化していく。これは不思議だなと思いました。


自分を見つめることで、心と身体と精神が良い関係を取り戻していきます。もちろん初めから出来たわけではありません。そんなシンプルなことが良い結果を導くことをきちんと理解出来ないとうちは、深いレベルで自分を信頼出来ないので、色々な事を何度も繰り返し試し、寄り道もしました。途中、母があちらの世界へ旅立つのを見届ける体験もし、その間マインドが乱れることも沢山ありました。でも、きっとマインドフルネスを知らなかったら、私は今も道に迷っていたと思うのです。本当の自分の声に気が付かず、自分に厳しくし続けていたように思います。自分に厳しいと、どうしても家族や周りにも厳しい目を向けてしまいがちです。

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私は賢くも無ければ際立った特技も無いけれど、背伸びせず自分らしくナチュラルに生きていたいし、そんな私をみて育った子供が、自分もナチュラルに生きていれば良いんだ。と悟り、人生を楽しんで欲しいと思っています。だからいつでもこのシンプルさに戻り、ずっとこのマインドフルネスと生きていこうと決めています。本物は、沢山の複雑な経験を積む事ではなく、案外シンプルなものだったりします。


今の私は、もちろん完璧という事はありません。でも、一日の多くの時間をとても穏やかなマインドで過ごしています。コーヒーを飲んで、リラックスして内なる自分の声に耳を澄ませるゆとりが生まれています。そのおかげで洞察力は以前に比べて随分高まりましたし、不安に感じる事もだいぶ減りましたので、ささやかな事であれ大きい事であれ、喜びを感じ味わう事が出来るようになりました。体調もとても良く、一人でいても誰かといても心地の良い時間を過ごせています。ブレそうになってもすぐにそれに気付けるので、その時はより一層、今を丁寧に味わい、呼吸を味わうマインドフルネスを取り入れています。マインドフルネスの良いところは、無理がない事。だってあるがままの今をただ観察するだけだから。すると勝手に落ち着いてきて、心が整ってきて、身体も楽になり、気が付いたら良い気分になっていきます。良い気分は自分で作れますが、作ろうと構えると難しいものです。とくにとても落ち込んでいるような時には、“タイトスカートで階段3段飛ばし”くらい無理なことなのです。。

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きっと私みたいな人は沢山いると思います。何となく生きてきて、若いころはまだ忙しくして気を紛らわせて友達に合わせて何とかなっても、年齢を重ねていくたびに不安を感じる。自分を評価出来ない。自信がない。人と比べて焦ってしまう。悲しくなる。でも、ちょびっとずつマインドフルネスを取り入れてみたらちょびっとずつ変わっていきます。昨日よりも少し変わっていきます。自分を客観的に観察出来るようになれば、思考癖に頻繁に気が付くようになり、癖に気が付けば手放して新しい良い癖にすり替えていくことが可能です。少しずつの方が実は楽に早く進むのです。

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私にとってとても大切な宝物は、美しい天然石でジュエリーを創る事と、マインドフルネスで良い気分で過ごす事です。この大切な宝物は、もしかしたら他の人にとっては全く興味がない物かもしれません。でももしかしたら一緒に宝箱を覗き込んで、喜びをシェア出来る人もいるかもしれない。そう思い、それを望むから、今までも、そしてこの先も私はfigを続けていくのでしょう。そして、私がfigのホームページで天然石ジュエリーを販売しながら、良い気分になるヒントとしてマインドフルネスのコラムを書いている理由もそこにあります。

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あなたもきっと、すでに宝物を持っています。もうその宝物を上手に扱っている人もいるかもしれませんね。小さな頃から持っているかもしれないし、最近手に入れたかもしれません。宝物は自分にとってキラキラ見える物です。キラキラが分からなくても、少し心が温かくなるそれです。そしてそれが誰かの役にたったり、一緒に喜んだりすることが嬉しくて生まれてきたのだと思います。もしも、今まだ宝物がちっとも見えないとしても、生まれてきた以上必ずあります。私も随分長い事見えていなかっし、辛い状況の時には消えてしまったように思ったり、疑ったり、誰かの物を欲しがったり、自ら蓋をしてしまっている事もあります。でも何歳でもどんな立場でも、今までがどうでも過去がどうでも、本当の宝物は消えたりしません。何度でも現れてくれます。何なら目をパチパチさせて膝の上に乗ったりしてきます。

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でも無理に目をこらし、探そうと焦るのではなく、まずはとても小さな好きをちょびっと拾っていきましょう。雨で濡れた街の香りを嗅ぐとホッとするでも、なぜかハンカチはつい買っちゃうでも、シュークリームのクリームに対してやたら熱くなるでも、それらは本当の自分からの大切なメッセージです。くだらないとか、意味のない事はありません。小さな頃の私はそんな事を知る由もなく、勝手に自分でこれは役に立たないと決めてしまいましたが、実は全てに意味があるのです。それを大切に集めてみましょう。宝物はきっと見つかります。あなたの家族も友人も、皆が自分だけの宝物を見つけて、楽しんで、シェアしている世界は、、、想像するだけで心が熱くなります。それはそれはどんな宝石よりも美しく価値があると信じています。

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良い気分になるアイディア

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