#22【あの人を元気づけたい時】に本当にすべき事って?

子供や家族、友人など自分以外の大切な誰かが悩んだり元気がないときは、自分自身も悲しく辛い気分になりますよね。何とか一緒に悩みを解決したい、元気になって欲しい、状況を変えてあげたいと懸命に考えるものです。自分の時間を削ってでも力になってあげたいと感じるし、それが思いやりであり優しさであるとも感じます。

でも、実はそこに意識を向けていくと、状況は良くなるどころかますます問題の穴が大きくなってしまいます。なぜかというと私たちが人生で体験することは私たちの意識によって作られているからなのです。意識は思考とも言えます。

“問題を抱えている人”という意識で相手を見ることで、いつまでもその人は問題を体験し、自分はそれをどうにかしたいと悩み考える側。いう体験を繰り返してしまうのです。そしてその場合の多くは相手も”問題を抱えている私”をアイデンティティにしている事もあります。私がどれだけ可哀想なのか、何をやっても報われないと嘆いて周囲から可哀想にと言われることが一種独特のステータスとなり、それが生きているという感覚となり、無意識のうちにそれを手放したら自分には何もなくなってしまう。誰も自分に興味を示さなくなってしまうのでは。とさえ感じ、本当は手放すべき問題をグッと抱え込んでしまっている場合があります。本人は全くそのつもりもないし、本当にどうにか変わりたいと思っているのですが無意識に体験していたりするのです。

ではどうしたら良いのか、まずは相手に対して持っている感情、この人はこうだ。という意識、ラベル貼りをしている自分に気付きましょう。そして、自分がどうにかしてあげたい。と力んでいる気持ちにも気づいてじっと観察をしてみます。ゆったりとした深呼吸をしてみましょう。少しだけ静かな場所で。するとそこから様々な感情がまた湧き出てくるのではないでしょうか。徐々に全く違った事を思い出したり考え始めたりすることもあるかもしれません。時にはネガティブな過去や未来のヴィジョンに嫌な気分になるかもしれません。

でも、その時その感情に抵抗しないで意識をゆっくりとハートにスライドしていきましょう。そこから呼吸し静かに呼吸を味わいます。ハートは本当の自分、内なる自分が存在しています。内なる自分て何?と思うかもしれませんが、内なる自分は神聖な高次の存在そのものです。何でも出来て深い平穏と愛で存在しているハイヤーセルフや魂とも言えます。呼吸に意識を向けているとネガティブな感情から離れている事に気が付きます。感情は本来、自分そのものとは何にも関係がないのです。ただ思考にくっついてどこからともなくやってきては消えていく物なのです。

誰かを助けたいと思うときには、まずこうして落ち着いて自分の内面に湧き出てくるネガティブな思考、感情に気が付きましょう。この時、決して自分を責めたりしないでください。私たちはその時その時いつだってそれが最善だったのです。だから感情や思考を邪魔者にしたりダメだとラベル貼りをしたり、抵抗したりせずに、ただシンプルに呼吸など今ここに意識を向けなおすか、良い気分にしてくれる思考にスライドしてみて下さい。私たちの意識が向いている物やその時の感情にふさわしい事が現実を創っていくからです。

心配の意識には心配する出来事が創られます。あなたがどんなに親切で優しさに溢れた人であってもです。だからこそ、ただただ、良くやっている。と大らかな目で自分にOKを出してあげましょう。初めは難しいかもしれませんが、少しずつ少しずつ。どんどん気持ちが緩んでいきます。誰も、何も悪くない。ただ、そういう状況だった。それだけの事。この位に軽やかに捉えていく力を取り戻す事が出来るようになっていきます。ピンクの優しい光で自分の心を包んであげる、心配な相手を包んであげる、そんなイメージも役に立つこともあります。良い気分になるのなら、どんなイメージや思考を使ってもOKです。

私たちは内なる自分に繋がりさえできれば、全ては完璧なタイミングで完璧に機能し始めます。それは誰にでも例外なく働きます。どうやったら内なる自分に繋がるの?それは緩んだ時。リラックスした時、良い気分の時。だからこそ、自分の中で使っていた相手に対する心配や不安という意識を手放して、相手を信頼して何もせず見守る。これが私たちに出来る事です。

「えっ?」と拍子抜けするかもしれませんが、その位に人生は本来シンプルで軽やかだったのです。相手が相手の内なる自分に繋がって完璧さを取り戻す。その人にとって完璧なタイミングで完璧なことが起こる。と相手を信頼することが、実は何よりもパワフルな変化のツールです。

相手を思い心配で食事も喉を通らず、またそれを誰かに話し、と意識とエネルギーをそこに使ったり、相手に対する固定概念を持ち続ける事が相手の内なる力を阻止してしまうのです。意識を向けたものは拡大します。類は友を呼ぶのです。

でも、あなたもその人も悪気なんてこれっぽっちも無かったし、一生懸命だったのです。だから、自分も誰も責めたり後悔したりせず、これから少しづつ変わっていけば良い。と自分をホッとさせる考えを取り入れて、肩の力を抜いていきましょう。不思議なことに感じるかもしれませんが、私たちは実は深いところでは1つに繋がっているので、自分の思考が変われば、それにふさわしい出来事が起こってくるようになっています。相手は自分の鏡。だから自分の気持ちが変われば、それに見合った相手を見ることになるのです。ということは、おのずと相手が抱える問題の状況も変わらざるを得なくなります。

もし今問題だと思っていることが、現実として立ちはだかっていて、しかも自分ではどうしようもないような状況の時は、それをどうにかしようという感覚を全て手放してみる。そうすることで得れるひらめきが必ずあります。それは内なる自分が必要なタイミングで必ず教えてくれます。

そのひらめきは何か行動をしたり、発言するという形かもしれません。あれこれ頭で考えることなく自然な流れが起こります。そしてそれは誰も傷つけることなく優しさのある行動や言動として現れます。時には何もせずいることが最善だと心の深くから理解する事もあります。そのような時はあるがままに身を任せていることが一番の解決への近道だという事です。

かたや前者のようにやきもきして相手と一緒に悩み、不安になっていれば、その後受け取る展開はまた違ったものになるでしょう。例え時間が解決してくれたように見えたとしても、根本の意識を手放さない限り私たちは何度も手を変え品を変え似たような出来事を体験する事となります。意識が現実を創るからです。本当に誰かを助けたい、と思うのなら、まずはこうして自分の内側に入り自分を助けてあげてください。自分自身が抱える相手に対しての感情や固定概念、恐れといったネガティブな意識使いに気が付いて優しくそっと手放してみてください。特にヒーラーやカウンセラー、医師や教師といったお仕事の方にとっても大切なことだと感じます。

私たちは繋がっています。相手に見えることは自分の中にも多かれ少なかれある事です。私たちは自分の中にある事しか体験できません。自分の意識を整えれば、見える世界も相手も整っていきます。相手を見る目が変われば、相手は変わっていきます。だから安心して、リラックスして、内なる自分に委ねてみましょう。

良い気分になるアイディア

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