#7 ハッピー体質の人が実践している一つの事

 

ーそもそもハッピーの基準って何だろうー

今幸せですか?それはなぜですか?
それとも今幸せより不安な気持ちですか?それはなぜでしょう?

いつも前向きな42歳のジェシカさんと小さなことに悩んでしまう28歳のアンディさんがいたとしたら、例え同じシチュエーションであっても上記のような問いかけに対して出される回答ははっきりと分かれることでしょう。例えば、転職をしました。それもずっと心から願っていた夢の仕事です。しかし少々ハードワーク。ジェシカさんは「さぁ、これからどんどん新しいことを覚えて頑張ろう。結構忙しい職場だから、体調管理もしっかりしないとね。休みの日にシゲタのオイルでも買ってきてマッサージしよう。白目をむくほどスカッとした良い香りでリフレッシュ出来るしね。最近身体もほったらかしでデップリしてきてたしキビキビ働けば引き締まるかもね。」と毎日、毎瞬が人生の学びだと感謝して張り切っています。そしてアンディさんは転職が決まった時はとても喜びました。感謝もしました。でも、いざ働き始めると想像以上に覚えることが多くて不安になってきました。転職出来たのは何かの手違いじゃないのか。足手まといにならないか。と心配で胸がいっぱい。体力もないし続くと良いけれど。。早くもストレスにやられそうです。これは転職の例えにだけ当てはまる訳ではありません。いつどんな時であってもアンディさんは不安を抱えて暮らしていくでしょう。例えポジティブな出来事が起こっても、その先の未来を見ては心配事を作りだしてしまうのです。

(心配事の多いアンディさん。悟られないように外見は強気を装っているのだそう)

一見するとジェシカさんの方が年齢も年上で、物覚えも体力的にもアンディさんより不利のように見えるのですが結局、ハッピー体質の人とそうでない人の違いというのは常に今置かれている状況、今ここにある自分の手持ちカードの扱い方だけなのです。

例え一見するとあまり宜しくない状況にあったとしても、起こってしまったことは仕方がないと、ありのまま受け入れていけるか、抵抗するか。ハッピー体質の人だからと言って特別に良い事ばかり起こっている訳ではないのです。ただ、どんな時でも受け入れて、引きずらない。そしてパッと感情を切り替えてしまうのが得意だから大事に至る前にネガティブな状況を終わりにしてしまえるのです。手放しが上手なのです。

だからといって、アンディさんタイプの人が「よしっ!じゃあ、今日からなんでも受け入れてポジティブに物事を考えるようにしよう!」と思っても、性格によっては難しいかもしれません。もともとポジティブに変換することが得意ではないのですから、今日明日思い立ったから出来るというものではありませんね。

(頑張り過ぎて食欲もなくなってしまったアンディさん。元気になって欲しい)

数日は意識的に出来るかもしれませんが、何か問題となる出来事が起こった時はあっという間に元の姿に戻ってしまうかもしれません。そして、ポジティブに考えるという事自体がストレスとなる事も考えられます。そんな時に肩でも叩かれて「ポジティブに考えなよ」なんて言われた日には歯をむいて怒りたくなるかもしれません。では、どうしたら良いのかしら?もう一つの解決策がありそうです。それは、今ここをあるがままに受け入れていく。という事です。

ハッピー体質ジェシカさんの場合、ポジティブに考えるという事以外にもう一つ実践していましたね。それは、今置かれている状況、今ここをありのまま受け入れ、そしてさらっと手放すということです。どっぷりと状況や感情に浸からず、自分の不足にばかり目をやらず、切り替えて進んでいます。これはいつも必ずコラムに出てくることですが、マインドフルネスの実践です。【今ここ】にしっかりと根ざして丁寧に暮らしていくマインドフルネスは、こんなところでも活躍します。

(いつもポジティブなジェシカさんは肌の色つやも良い。)

ーエクササイズをしてみようー

今回は、ハッピー体質になるために実践してみたいエクササイズを一つご紹介していきます。感謝のエクササイズです。感謝といっても、何かサービスを受けたり、誰かに物をいただいたりした時に「ありがとう」という一言だけではなくて例えばもっともっと、日常に寄り添った感謝です。朝目が覚めて顔を洗う時に清潔なお水が蛇口をひねるだけで出てくること、朝のコーヒーの香りを嗅げる嗅覚がある事、鳥のさえずりを聴くことの出来る聴覚が与えられている事などです。

ーどうやって始めようー

始めは気乗りしないかもしれませんが、毎日のストレッチやエクササイズと思って実践してみてください。意識的に今ここにある小さなこと、今ここで行っている行動を丁寧に味わって感謝をするのです。心の中が優しい気持ちで満たされて、何かこれといって良いことが起こっていなくても嬉しい気持ちになってきます。植物や普段使っているグラス、水、全ての物が生き生きとしているように思えてきます。目の前にある物に感謝をするという事は、今ここにしっかりと根ざしていなければ出来ません。(ありがとう。と言いながら他の事を考えていては効果はありません。きちんと丁寧に感謝をすることが大切です。きちんと出来ていれば、その証拠に気持ちが穏やかになり優しさにあふれます。)

すると、体は今ここにいるのに心は過去や未来にタイムトラベルすることが無くなります。そしてこれは心の中の無駄なおしゃべりを止める方法でもあります。すると不安や心配事も自動的に手放しが始まります。今ここでは不安や心配事は生きていられないのです。マインドフルネスや瞑想は、筋トレやエクササイズと同じように日々数分で良いから続けていく事がポイントです。次第に出来る時間も長くなっていきますよ。私は低血圧で朝がとても弱いので最初のうちは全く感謝する気持ちにもなりませんでしたが、徐々に自分の一部となりました。けれど、人それぞれですしどうしても感謝の気持ちになれない時もありますね。時間に追われて余裕がない、体調が悪くてそんな気持ちにすらなれない。そんな時は意識をただ今行っている行動に向けて行くだけで充分です。階段の上り下りをしている足の感覚、音、、、。シーツの肌触り、呼吸。木々が風ですれる音。出来る限り意識を集中してみてください。”味わう”と言った方がしっくりくるかもしれません。

私は出来る事なら家事はしたくない派だけど、包丁のトントンや、お鍋のクツクツという音に意識を向けるとなんともほっこりしたいい気分になるのです。大した料理でなくても、美味しい気がします。それぞれの食べ物が神聖に感じて栄養も高まるような気分になります。

(えっ、これ洗っただけやん)

ー良いエネルギーにはやっぱり良いものが集まるー

そんな風に暮らしていると石や植物、椅子に至るまで私達と何か共通するエネルギーを感じられるようになります。すると、例えば部屋でつまづいても(私です)、いつも感謝していたクッションがあったおかげで大事に至らなかった!守られた!という事もあるのです。それは偶然だよ。で終わらせてしまえばそれまでですが、そう思う方が楽しいしハッピーな気がしますよね。何よりも自分が信じて良い気分になるのならそれで良いのです。そして良い気分が放つエネルギーは高く軽やかで、家族や友人、周囲にも広がっていきます。でも感謝に慣れないうちはつい感謝することを忘れがちです。なのでパワーストーンを感謝のツールとして使っていただくのも良いかもしれません。

石をお守りのように持ち歩いたり、お部屋に飾って目にした時、触れた時は思い出してみてください。感謝するという事を。そして、どんな当たり前と思っている事でも一つ感謝してみてください。いつでも手に入ると感じているものに目を向けてみましょう。今もしも何かが起こってそれが手に入らなくなったら、きっと毎日欲しいと願い、喉から手が出るほど求めだす事でしょう。それを少し考えてからもう一度今与えられている物に目を向けてみてください。きっとジンワリ感謝の念が浮かんでくるはずです。そこから感謝の連鎖が動き出します。そして、そのように使い始めたパワーストーンは私たちが感謝したくなることをもっと引き寄せ始めます。私たちが意識的に動き始めた時、内なる本来の力を引き出すようにサポートしてくれる。それがパワーストーンの本来のお役目です。すごいのは実はパワーストーンではなく、私たちだったのです。これを読んでくださっているあなたは、実は十分に完璧なのです。

 

良い気分になるアイディア

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。